ノイシュバンシュタイン城その3
ノイシュバンシュタイン城の中へ
ノイシュバンシュタイン城の中はその名の通り、白鳥だらけ。(シュバンSchwanはドイツ語で白鳥の意味で、ノイシュバンシュタインは直訳すると「新しい白鳥の石」になります。)
ルートヴィッヒ2世は16歳の時にワーグナーの「ローエングリン」を見て以来、ワーグナーの大ファンだったそうですから、ノイシュバンシュタインの白鳥は、ワーグナーの「ローエングリン」に出てくる、白鳥(物語のなかで、白鳥の引く船に乗って、英雄の息子は公女エルザを助けるのです)のことなのではないかとも言われています。
白鳥の彫刻や置物があるかと思えば、ルートヴィッヒ2世の寝室の洗面台の水道の蛇口も白鳥でした。ルートヴィッヒはこれで顔を洗ったのかしら?直接触れることはないから、関係ないといわれればそれまでなのだけれど、透明なケースで洗面台がしっかりと守られていたのかちょっと残念な気がしました。(透明ケースに電気が反射するようじゃ、美しさが半減するような気がしませんか?)
王の間や寝室、食堂を抜けたところにあるのが、ヴィーナスの洞窟。一人テーマパーク状態の洞窟は他の部屋と壁一枚隔てただけのところに突如現れます。洞窟の入り口のドアは、片面には壁紙、片面には洞窟の岩壁が張られているおかしなもの。
この究極に無駄とも言える洞窟をお城に作ることを提言したときのルートヴィッヒの心の中はどんな状況だったのでしょう?ノイシュバンシュタインの外観もさることながら、ルートヴィッヒの心が一番表れているような気がして、お城の中でこの洞窟が一番のお気に入りになりました。
孤独なバイエルン王はこのお城の完成を目にすることはなかったようですが、お城の中にあふれるワーグナーのオペラの場面を模した絵や、ワーグナーホールと呼ばれるワーグナーが演奏するために作られたと言われる広間(ただし、ここでワーグナーが演奏することはなかったとか)も装飾が多い気が多少するものの、やっぱり素敵なもので、ルートヴィッヒの夢があふれるノイシュバンシュタインは女性なら誰もがあこがれたおとぎ話の世界のお城そのままのものでした。
ごてごてした装飾がありすぎる!というご意見もよく聞きますが、バイエルン王家が破産しそうになるくらいお城の製作にお金をかけることができたのは、ルートヴィッヒだからだったと思うと、なるべくして彼は王になり、作られるべくしてノイシュバンシュタインはできたのではないかなあとまで思えてきます。
もし、ルートヴィッヒがこの世にいたら、自分の夢の城を観光客の目に触れさせるなんてと激怒したかもしれませんが、壊されることなく観光客が見ることができる状態にあって、それを見ることができることはとってもラッキーなことだなあと思いました。
お城の中で最後に観光客が行き着くところはどこの国でも考えることは同じということで、ノイシュバンシュタインのスーベニアショップ。バイエルン王家の紋章が付いた布バッグや、カップ、お菓子、ガイドブックなんかも売っています。
同じ模様のマント(馬のはなんていうのかしら)を羽織った騎士と馬のフィギュアも売っていたので、かさばるのを覚悟でお買い上げ。四季それぞれのノイシュバンシュタインを撮ったポストカードはためいきがでちゃうくらいきれいなので、おみやげにおすすめです。
帰り道
帰り道は下りということでらくらく。ただし、お城の中を見学した後、お土産を見て、行きにゆっくり見られなかったお城を見たり、写真を撮ったりしながら、道を下ったので、結局帰りも時間との戦いになってしまいました。やっぱりツアーは自由時間がなくて大変だなあと思いました。
バスの近くまで行くとガイドのおじさまが早く~!と叫んでいるのが聞こえて大慌てでバスに乗り込みました。それでも私たちが最後じゃなかったので、ほっと一安心。みんな時間がなくて、急いでお城から下山してきたようでした。今度はゆっくり、できれば馬車に乗って優雅に、またルー様の夢のお城に遊びに行きたいなあと思っています。